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頭の中は真っ白で、どこをどうやって走っているのかも分からない…


その時、後ろから手を引かれた。


『結愛ちゃん！』


『碧…先輩…。』


『どうした？何かあ...』


私の瞳から涙が零れ落ちた。


それを見た碧先輩は、
私を強く抱きしめたーー


堰を切ったように、
涙は止まらない。


とめど無く溢れる涙は、
碧先輩のシャツを濡らした。