お前は俺のxxx
第38章 大好きな空
颯太が退院し、私たちは前と変わらない日を過ごしていた。
あれからも、自分の気持ちを伝えられないまま…
『なぁ。結愛。』
「何?」
私たちは、屋上で空を見上げて
寝転んでいた。
『碧から何か言われた?』
「え⁉︎」
『事故る前の日。
碧がお前を抱きしめてんの見た。』
「ぁ……。」
『俺も、結愛に話してぇことがある。明日の夜、お前の時間、俺にくれよ。』
「…うん。私も…話がある。」
『学校終わったら迎えに行く。』
颯太から、こうやって誘われたのは初めてだった。
学校でも、みんなと過ごすことの方が多い。
2人で出かけることなど無かった。