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お前は俺のxxx

第63章 満足?



私は、香奈を残して教室から飛び出した。


『え⁉︎ちょっと⁉︎結愛⁉︎』


夢中で階段を駆け上がり、屋上へ走った。


ドアを開けると、風が私の濡れた涙を乾かす。


壁に背を預けズルズルと座り込んだ。




ヤダよ…
樹と付き合うなんて嫌…


颯太…
離れたく無いよ…


助けてなんて言えないよ…



屋上のドアが開く音が聞こえて
ビクっと肩が揺れる。


慌てて涙を拭った。


私に歩み寄って来る足音。

それは、笑みを浮かべた樹だった。

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