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お前は俺のxxx

第67章 失ったもの。



突然のことに、俺たちはただ立ち尽くしていた。



『そういうことだから。
俺の女に手ぇ出すなよ?

分かってるよな?
手ぇ出したらどうなるか。』



朝倉は、フッと笑うと屋上を出て行った。



ドアを力いっぱい殴った。
大きな音を立て割れたガラス。


俺の拳からは血が流れ落ちていた。



『颯太‼︎何やってんだよ‼︎』



一番、冷静でいたのは碧だった。



『朝倉は、人の弱みを握って何でもするヤツだ。
そうやって欲しいモノは手に入れる。

お前もそれは知ってんだろ?
結愛ちゃんのことも、同じだ。』



分かってる。
そんなことは分かってる。


なのに、結愛のことを
許せない自分がいるんだよ。





【颯太】ーSideー



End...


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