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お前は俺のxxx

第70章 硬く握る拳。



【 颯太 】ーSideー


あれから俺は
いつもの場所で空を見上げていた。


碧の言葉を聞いても、頭ん中は
ドス黒い感情が渦巻いたままだった。


喪失感…

憎悪感…


色んな感情が混ざり合い
狂っちまいそうだ……。



俺の腕の中にいた筈だろ…?


色んな初めてを俺にくれただろ…?



どうしてあいつの腕の中に。

何であいつに抱かれてんだよ!



額に乗せた右手には
包帯が巻かれていた。


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