お前は俺のxxx
第107章 あの頃には…
あの日からーー
私はまだ颯太に連絡できずにいた。
別の女性に向けられた颯太の笑顔…
どうしても頭から離れてくれないんだ。
何か理由があったのかも?
颯太が自分からあんな事するはず無い!
頭では分かってるのに…
でも心はついていかなくて…
自分が分からなくなっていた。
どれだけ言葉を探しても、
その言葉が見つからない。
気にして無いよ?と言えば嘘になる。
何であんな事したの?と責めてしまう。
他の子に触れないでよ!嫉妬で醜い私。
自分が自分でいられなくなる気がして、
私には踏み出す勇気が無かった。
〝 絶対 〟なんて無いのに…
私はどこかで余裕を感じていた。
颯太が私から離れる事は
〝絶対に無い〟のだと……