テキストサイズ

お前は俺のxxx

第107章 あの頃には…



私はベンチに腰を下ろすと、
膝を抱えて顔を伏せた。



屋上のドアが開く音が聞こえて、
私を呼ぶ声が聞こえた。



『結愛ちゃん。』



その声に振り返ると、碧先輩がニコっと笑って私の方へ歩いて来て隣に腰掛けた。



「碧先輩…。」



碧先輩は私を抱きしめると
優しく頭を撫でてくれた。



『結愛ちゃん。我慢しなくていいよ。
俺はいつでも結愛ちゃんの味方だって言ったでしょ?

ツラい時はツラいって言いな。』



碧先輩の優しさに、堪えていた涙が堰を切ったように溢れ出した。



「ぁぉ..碧..先輩...。私..どうし..て..」



『学校の奴らの様子が変なのは。
〝 朝倉 樹〟あいつのせいだよ。』



(樹..あいつが..何で...?)



『まこっさんが、カタは付けてくれたみたいだけど…。

あいつ。被害者面して、結愛ちゃんの悪いウワサ流して回ってる。』



(そんな…
だからみんなは…私を避けてるの…?)

ストーリーメニュー

TOPTOPへ