お前は俺のxxx
第107章 あの頃には…
『それから…。
颯太の奴。問題起こしたみたいで。
2週間の謹慎処分らしい。』
「ぇ…?な...問題..て.謹..慎..?」
碧先輩から聞かされた颯太の話..
困惑してうまく言葉が出てこない。
『結愛ちゃんも知らなかったんだね。
あいつが問題起こす事って最近は無かったから、結愛ちゃんと何かあったのかとは思ってたけど。
結愛ちゃん。何があったかは分からないけど、自分を責めるのだけは止めな?』
「っでも..私..!」
『大丈夫だよ。俺も力になるから。
だから今は何も考えないでゆっくりしな。』
碧先輩は、私の震える身体を優しく抱き寄せると、私が落ち着くまで背中をさすってくれた。
「碧先輩…。」
『ん?』
「私、今から颯太の家に行ってきます。
ちゃんと会って話さなきゃ…
私まだ颯太から何も聞いてない…」
私は碧先輩の腕から離れると、屋上から飛び出し階段を駆け下りた。
『結愛ちゃん‼︎』
颯太…
颯太……
今すぐ会いたいよ…
会ってちゃんと話がしたい…
私はそのまま正門を抜けて、
颯太の家まで走った。