お前は俺のxxx
第108章 怪しい影…
彼女を見るけど、さっきと同様にやはり見かけたことが無い。
2年生か3年生…かな?
『藤川さん…ですよね?』
「え…?はい。そうです。」
『あの…学校内で有名だから…。
あ…私は、デコレーション科2年の
鈴木 楓(スズキ カエデ)って言います…。』
か細い声で私に自己紹介をしてきた鈴木先輩は、おとなしそうな感じで、眼鏡をかけている。
長めの黒髪が顔にかかっていて、よく表情は見えないけど、制服も着崩すことも無く、模範的な優等生の代表。みたいな人だ。
「私はデザイン科の藤川 結愛です。
本当にありがとうございました!」
私は改めてあいさつをすると、
もう一度頭を下げた。
鈴木先輩は『それでは…』と会釈をして、校舎の中に戻って行った。
(親切な人が拾ってくれて良かった。
あ‼︎午後の授業始まっちゃう‼︎)
私も慌てて校舎へ入ると、教室へと急いだ。