お前は俺のxxx
第108章 怪しい影…
「もう‼︎マジあり得ない‼︎」
私はボヤける視界の中、手を這わせながら壁づたいにゆっくりと階段を下りていた。
背中にドンッと衝撃を受けたと思ったら、そのまま階段を踏み外した。
(痛っ..)
顔はよく見えなかったけど、
『キャハハっ!』
と笑いながら走って行く女の子たち。
(こんな陰湿なことして
何がしたいのよ…本当。)
幸いにも踏み外したのは
最後のの2〜3段だった。
私は立ち上がると、スカートの汚れを落として校舎の外に出た。
(眼鏡…どこだろ…?)
屋上から放り投げられた眼鏡。
私は屈むとその下周辺を探していた。
『あの… 。これ探してる…?』
後ろから声をかけられて、振り返って見上げると、一人の女の子が立っていた。
その子に渡されたのは、私が探していた牛乳瓶の底みたいな眼鏡。
「あ…そうです。」
彼女の手から受け取ると、
私は眼鏡をかけた。
「ありがとうございます!
本当に助かりました。」
私はバッと頭を下げると
彼女の顔を見て微笑んだ。