お前は俺のxxx
第116章 誤解が解けて。
学校を出てからの帰り道。
いつものように碧は私をマンションまで送ってくれていた。
私は碧を見ながらクスクス笑っていると、碧は不思議そうに首を傾げて私を見てくる。
『結愛ちゃん。何で笑ってるの?』
「碧がクラスの男の子たちにモテモテで、困った顔してたのがおかしくって!」
碧本人はその理由が全く分かっていなくて困惑していたけど、私がその理由を説明してあげると照れ臭そうに頭を掻いていた。
『尊敬してもらえたってことだけど。
男にモテてもなぁ…。』
「何よ⁉︎女の子からモテモテの方が良いってこと⁉︎」
私が頬をぷくっと膨らませて怒ってみせると、碧は私の頬っぺたをプニっと押して微笑んだ。
『女の子っていうか…
俺は結愛ちゃんだけにモテたいな?』
碧の言葉にトクンと鼓動が音を立て、顔が赤らんでいくのがわかった。
「バカ...。」
素直になれない私は、いつもこういう可愛くない言葉を返してしまう。
マンションの下に着くと、
『明日、9時だからね?
寝坊しちゃダメだよ?』
そう言って、優しく抱きしめおデコにキスを落とすと、碧は手を振り帰って行った。