お前は俺のxxx
第116章 誤解が解けて。
5限目も終わってしまい、休憩時間の間にクラスメイトは違う科など、それぞれの友人に私の噂の誤解を解いてくれていたようだった。
樹の姿はあの後見ていない。
帰ったのか教室に戻って来ることは無かった。
6限目のグループ課題は少しだけギクシャクしながらも、以前の雰囲気に戻りつつあった。
それも全て…
側にいてくれた碧。
力になってくれた立花くん。
2人のおかげーー
クラスの人も颯太の事を聞いてくる人は誰もいなかった。
それよりも、碧のことを称賛する声が多かった。
立花くんに至っては『俺が尊敬する自慢の先輩だ‼︎』と胸を張って言うほどだった。
女の子ファンというより、男の子ファンがたくさんできた気がする。
放課後迎えに来てくれた碧は、みんなに囲まれて少し困ったように笑っていた。
その様子がおかしくてクスっと笑ってしまったけど、「碧!帰ろ♪」と腕を引いて教室から連れ出した。