はじまりは保健体育☆
第1章 1
私がなにも言えないのを知ってか知らずか、
悠人はだいたんに胸を掌でつつみこんでさわり始めた。
ぐりぐり‥ぐりぐり
「右回り、つぎは左回り」
直樹先生の声がぼんやりと聞こえる。
その声に合わせて、右回りに、左回りに胸を押しまわす。
やだ‥どうしよ‥私‥‥
自分でも、興奮してきてしまっているのがわかった。
おとなしくしていた指がバラバラに動きだし、胸を揉みしだく。
薄っぺらい白いブラウスの上から‥
「下着、透けてるね」
「うそっ‥」
「ほんと。ピンク」
アイマスクをつけていても、真っ赤になったのがバレたと思う。