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はじまりは保健体育☆

第4章 4


「せんぱい…いたいよ…」

軟弱そうなイメージに反して、先輩の体は引き締まっていて、力も強かった。

「由宇…」

達哉先輩の顔を見上げると、先輩も真っ赤な顔をしていた。

「もしかして…これ…薬の効果かも…」

苦しそうに言葉を出す達哉先輩。

私も同じことを考えていた。

達哉先輩は、抱き締めた右の腕にいっそう力を込めながら、左手で私の背中全体をなでる。

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