Hなサッカー部
第2章 新たなる発覚
なんなの
なんなの
「なんなの!!!」
「うるさい!」
自分の部屋でそう叫ぶと、リビングまで聞こえたのかお母さんに叱られた。
ポフンと枕に顔をうずめる。
「う~…」
思い詰めてかれこれ2時間。
今日会ったあいつ、言動が意味不明すぎる!
優しいと思ったら急に俺様になるし……
しかも急に勧誘されたし…
目を瞑ると、昼の事が頭の中で再生される。
「え、ちょ、マネージャーとか意味不」
「意味分からなくても入れ。ちょうど今さ 、前にいたマネが転校したんだよ。ま、まだ一人残ってっけど…」
「一人いりゃ十分でしょ」
「空いた穴は塞ぐべし!だろ!」
「や、だろって言われてもさ」
…なんだコイツ。
「俺は唐橋一樹。よろしく」
「うんよろしく……って名前とかどうでもいいし」
「とりあえずさ、明日は朝練あるから、6時半に学校来いよ」
「人の話聞いて!?っていうか早……」
「んじゃ、ばいばーい」
「ちょっ!?」
……うん。なにあの自由人。
もぉ、今日は一度に色んな事起こりすぎ て、つかれた………。