テキストサイズ

Hなサッカー部

第2章 新たなる発覚

学校につく。
幸い、アイツには会わなかった。

安堵の息を吐き、教室に入ろうとした時。


「よっ!」

「!」


ポンッ!と、何者かが私の肩を叩いた。


「うーた!おっはよ!」


振り向いた先には、私の親友の安藤花南がいた。


『あ、花南!おはよ!』


花南は可愛くて男子にも結構人気があるから 、私の自慢の親友。

だからもしあの唐橋に会ったら花南は絶対守ってやるんだから……。


「あ、聞いて花南。実は昨日ね?スッゴく変な奴に会ったんだ~」

「変な奴?」

「うん。名前は―――」


……なんか私、アイツの事ばっか考えてるな…

そうだ、私とアイツはもう無縁。思い出すのはやめよう。


「……あー、ごめん花南。今の忘れて!」

「え~!?余計気になるよー!」


ポカポカ叩いてくる花南。
あー、めちゃくちゃ癒やされる!


「おい」


なんて二人で笑い合ってると、いきなり後ろから声がした。

なんか聞いたことあるような声。


……まさか……。


「お前なんで来なかったんだよ」


げ。


「唐橋一樹!!?」

「あらあら、ご丁寧に名前をどうも」


ヘラヘラ笑う唐橋。
う~、なんかムカつく……。


……ていうか、


「なんでいんの?」

「…は?」


唐橋が私を見下しながらジロジロ見て来た。

カッコい………じゃなくて!


「ちょ、詩!この人クラスメートだよ!」


そんな唐橋に少し見惚れてると、花南が慌てて私に耳打ちした。


「えぇぇぇぇぇ!!?」

「名前は流石に覚えられてないって分かって たけど、そこまで知らねーとは……」


頭をガシガシ掻く唐橋。

え?嘘、全然気づかなかった。

ていうかクラスメートってなったら……


「いなかったことに出来ないじゃん!「」

「うん、いなかったことにしようとしてたのかな?」


あんまり見ない顔だから他クラスかと思ったのに、まさかクラスメートなんて……。


これから毎日、こいつと同じ空間にいるのとか無理なんだけど……。
エモアイコン:泣けたエモアイコン:キュンとしたエモアイコン:エロかったエモアイコン:驚いたエモアイコン:素敵!エモアイコン:面白いエモアイコン:共感したエモアイコン:なごんだエモアイコン:怖かった

ストーリーメニュー

TOPTOPへ