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LOVE SONG

第1章 Esperanza~初恋~

次の授業は化学だった。


移動教室は健斗と席が近いから、うれしいけど、悲しい。


「はぁ~」


「どしたの?健斗」


あたしも健斗も真面目なほうじゃないから、授業中もこっそりしゃべってる。


「いやさ、千夏がかわいすぎる」


千夏って言うのは、健斗の彼女。


笑顔がかわいいあの子。


「のろけかよ」


「だってさ、」


と、携帯の画面をあたしに見せてくる。


そこには…


健斗と千夏ちゃんのラブラブな写メ。


「昨日俺の家に泊まったら、「新婚さんみたい❤」だってよ!?もうヤバかったわー」


「あっそ」


聞きたくないよ、そんなの。


お泊りなんて…。


高校生だもんね。


エッチ…してるか。


分かってたつもりだったけど、それでも、キツイなぁ…。


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