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ミニ嵐がデキるまで

第15章 15

軽く背伸びをして潤の唇に チュッ とキスをすると、半泣きだった潤は泣き崩れた

どれ位…潤を抱きしめていたのかは判らない

でも泣き止んで、いつもの自分にも他人にも厳しい潤に戻るくらいは抱きしめていた

立ち直った潤が発した一言目…

水着干して、人形飾らなきゃ…

そう言って立ち上がるとベランダに出て行った
戻ると人形を飾り、キッチンに行き料理を作り始めた

しばらくして料理が出来たのか

蓮! 何? 一緒に食おうぜ うん…

あなたさっきまで泣いてましたよね?!思わずそう問いたくなるくらいの変わり様

潤、大丈夫?  何が? 

いや、今日何日か知ってる?  8月31

蓮…オレ大人になるわ!  はっ?

どしたの?突然
もっと精神的に大人になるって事

あ、あぁ!そういう事
何だと思ったんだ?

いや、別に…
お前、オレがオカシクなったと思ったろ

なんで?
さっきから変な質問ばっかしやかって

今日はビールにするか…蓮、お前も付き合え
私、まだ未成年…

堅い事言うなよ…家飲みなんだし
じゃ、ちょっとだけ

こうして2人で飲みながら、この1ヶ月の話をした

そして何もせず、ただ抱きしめあったまま眠りについた

翌朝

じゃあな、蓮
うん、じゃあね潤

こうして雅紀クンが迎えに来る少し前に潤の部屋を後にした

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