依存症
第19章 【救世主】
和哉の腕を恐る恐るヒモで縛りながら
《…》
「…のあちゃん…なんで戻ってきたの…」
『私!今日はジュナさんのSPですから!恭平にその分請求しますから!』エヘッ
この子守るどころか守られてるわ
『携帯は充電はあるんだけど圏外なんですよ
とりま行きましょ!』
恭平どこまで聞こえてたんだろ
全部…聞こえてなかったかも
アタシ達は薄気味悪い病院跡の出口に向かって走りだした
何時なんだろう?
まだ薄暗い明かりのない病院を走る
『ジュナさんそっちは行き止まりでした!からたぶん!こっち』
廊下には色んな物が散乱している…
ガタンガタン!