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7:30になったから、僕は昭彦叔父さんを起こしに行った。
ドアを開けると、タバコの臭いが鼻にツンときた。
デスクの上をチラリと見ると、 灰皿の中には大量に吸い殻があった。
本当に昭彦叔父さんはヘビースモーカーなんだなぁと思いつつ、ベッドに近づいた。

「昭彦叔父さん。起きて。7:30になったよ。」

僕がそう言うと、昭彦叔父さんは眠たそうに呻いた。
壁を向いて寝ていた昭彦叔父さんは、僕の方に寝返りをうった。

「あー…んー…雪乃…？」

低い声で昭彦叔父さんは僕の名を呼んだ。
お母さんにもおばあちゃんにもおじいちゃんにも「雪ちゃん」と呼ばれている僕は、その新鮮な呼ばれ方にちょっと動揺した。

「う、うん。雪乃。昭彦叔父さん、起きてよ。」

人を起こすことなんて普段しないから、慣れないなと思った。

昭彦叔父さんがノロノロ上半身を起こす。

「あー…うん。起きる、起きるから…」

目をこすりながらボーっとする昭彦叔父さん。
それをじっと見る僕。






その僕の腕を急に昭彦叔父さんが掴んだ。