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モテモテ男の裏の顔⁉︎

第24章 仕掛けた罠。




私は歩きながら、気になっていた事を湊に聞いてみると、湊は一つ一つ応えてくれた。



あの含んだ言い方。
あそこにいた女の人。
撒いといた餌という意味。



それは全て、強面の男の人と仕掛けた罠だった。



女を引っ掛けては、複数で回して楽しむあいつら。

そこで、強面の男の人の経営する店の、風俗嬢で奴らを釣ったということだった。



彼女にとっても報酬が入り痛手もなく..
その後に関しては、経営者としての対応をするだけ…



あまり深く聞くと怖いので…



私は『それ以上はいい‼︎』
と話を聞くのをやめた。



『お前この後どうすんの?』



「あ…。兄貴に説教されに帰る..。」



私は家に帰ってからのことを考えると、項垂れてしまった。



『自業自得だな。』



湊は私を見て笑っていたが、その通りだと苦笑いを浮かべることしか出来なかった。



『俺は適当に帰るし気を付けて帰れよ。
それと。明日から女除け頼んだぞ。』



湊は踵を返すとヒラヒラと手を振って帰って行った。



私も改札を抜けて電車に乗ると、兄貴の待つ恐怖の家に帰っていく。



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