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モテモテ男の裏の顔⁉︎

第24章 仕掛けた罠。




『そんな事より上。』



湊がビルをクイっと指すと、



『お。そうだったな。
またな。姉ちゃん。
湊〜。仕事で返せよ〜。』



(もしかして…
昨日の先輩って……)



「あ.あの‼︎昨日はご迷惑をお掛けしました‼︎色々とお気遣いして頂いて…
本当にありがとうございます。」




私が深々と頭を下げると


『姉ちゃんは何も迷惑かけてねぇよ』


そう言ってポンポンと頭を撫でると
ビルの中に入って行った。




『お前いつまで頭下げてんの?』



私が下げていた頭を上げると、
湊は私を見てククっと笑っていた。



『本当面白ぇ奴。』



「え?何が⁉︎何で笑ってんの⁉︎」



『何でもねぇよ。行くぞ。』



湊は笑いながら駅の方へ歩きだした。



そして今朝と同じように…
私の歩調に合わせて隣を歩いてくれる。



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