モテモテ男の裏の顔⁉︎
第26章 言えよ。
午前の授業も終わり昼休みーー
女の子達はいつもグループを作って、昼ごはんを食べている。
愛奈が毎回誘ってくれるけど、
私はどうしてもあの空間が苦手。
1度だけ一緒にご飯を食べたけど。
彼氏の話やエッチの体験話…
食べてる飯も不味くなるっつーの。
それっきり私は1人飯の方を選んだ。
『日和〜。今日もご飯1人で食べるの?愛奈たちと一緒に..』
「愛奈。いつも言ってるでしょ。
今度みんなにクッキーでも差入れするから勘弁して…」
『クッキー?分かった〜♡
みんなにも言っとくね♪』
甘い物が好きな女子。
取っ付きにくいと思われがちだけど…
度々クッキーやお菓子を作って差入れしているのを知ってるからか?ハブられることも無いのかもな。
私としては干渉されなきゃ
どっちでも良いんだけどね。
『あ!でも今日はダメ〜。
みんなが日和を誘って‼︎
ってずっと言ってるから〜。』
察しはつくよ…
湊とのことを聞きたいのだろう。
「ヤバ‼︎
早く売店行かなきゃパンが無くなる‼︎」
私は愛奈を振り切るように
『じゃね♪』と手をあげると
急いで教室を飛び出した。