無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

自宅近くに着くと、日和は仁ちゃんにお礼を言って車から降りた。


仁ちゃんはこの辺りに知り合いがいるから。とパーキングに車を駐めに行った。



まぁ、俺は電車で帰ればいいか。
そんな事より。



俺は日和の身体を支えると、
日和の歩く方へ一緒に歩いた。



コイツの兄貴は大事な妹を心配してる。

俺のせいでこんな目に遭わせちまったんだ。

ちゃんとケジメくれぇ付けねぇと。



俺を必死に止めようとするが
殴られることは覚悟してんだよ。



そして日和を呼ぶ怒鳴り声が聞こえ、
コイツの兄貴だという事が分かった。




日和の兄貴に頭を下げる前に
俺はぶっ飛ばされていた。




（痛っ..どんだけ重いパンチだよ。
こんなの何発も喰らってたら
意識飛んじまいそうだ。）




『お？侠介じゃねぇか。』




きょうすけ..？



は？まさか..
日和の兄貴って侠さん..⁉︎



侠さんも俺に気付いた。



日和はその様子を見て
混乱しているみたいだ。



そして侠さんに連れられて
家の中に招かれた。



侠さん…
大事な妹なんだろ？



その妹…
外に放置ッスか…