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モテモテ男の裏の顔⁉︎

第31章 恋人。



「…湊。本当にありがとう。
でも…やっぱり…」


湊は俯く私の頬っぺたをムニっと摘むと、私の言葉を遮った。


『もう言うな。
お前のその気持ちだけで充分。』


「う″ぅ″…ぃひゃぃ。」


『分かった?』


私がコクコクと頷くと、湊はフッと笑って頬っぺたから手を離した。


「ありがとう。湊。」


『どういたしまして。』


湊は指の背で私の頬をそっと撫でた。


私は湊が買ってくれた携帯をギュっと握りしめると、自然と笑みが溢れていた。

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