モテモテ男の裏の顔⁉︎
第32章 彼の部屋で。
湊の家は駅近に建つタワーマンションだった。
モールから数分歩いただけ…
(何ここ⁉︎)
エントランスの中は、高級ホテルをイメージするような装飾で飾られている。
「こんな高級ホテルみたいなとこに住んでるの⁉︎」
『親父が外資系企業やってんだよ。』
エレベーターに乗り最上階のボタンを押す。
(最上階って…。)
最上階のフロアに着くと、奥にある玄関ポーチの門扉を抜けて、湊は玄関ドアの鍵を開けた。
『入れよ?』
「あ..お.お邪魔..します。」
(玄関から広いんですけど⁉︎)
真っ白な大理石が敷き詰められた玄関ホール。
それは突き当たりのドアまで続いている。
私は玄関へ上がると、シューズクロークの方へ靴を寄せて揃えた。