モテモテ男の裏の顔⁉︎
第32章 彼の部屋で。
湊が来客用のスリッパを出してくれて、私を奥の部屋へ招き入れた。
通されたのはリビングルーム。
私はその光景を目にして驚愕した。
何㎡あるのだろうか…
床一面、真っ白な大理石。
デザイナーズのソファやテーブル。
ラグや照明、ファブリックなど、細部にまでこだわっている室内。
高級ホテルのスイートルームを連想させるような、その空間を私は唖然と見ていた。
『突っ立ってねぇでソファに座れよ。
コーヒー淹れてくるから。』
湊はキッチンへ行くと、ミルで挽いた豆でコーヒーを落としている。