モテモテ男の裏の顔⁉︎
第32章 彼の部屋で。
真っ白な陶器のカップに入ったコーヒーが目の前に置かれた。
「ここは…高級ホテル…ですか?」
『は?』
「異世界なんですけど…」
『海外を飛び回ってる親父と
インテリア好きの母親の趣味。』
(もうね…スケールが違う…)
「あ…コーヒーありがとう。
いただきます。」
湊が淹れてくれたコーヒーを一口飲むと、なんとも言えない芳ばしい香りが広がった。
「何これ⁉︎
こんな美味しいコーヒー初めて‼︎」
『俺はよく分かんねぇけど。
親父があっちで買ってくるんだよ。』
湊は相変わらず、ミルクと角砂糖をたっぷりと入れている。