モテモテ男の裏の顔⁉︎
第34章 彼の所有印。
温かくて心地いい…
安心する大好きな香りーー
大きな手で撫でられて…る?
私はパチっと目を開けた。
「ぁれ…?」
『起きたか?』
頭の上から湊の声が降ってくる。
(え…?)
見上げると、そこには片肘をついて私を見つめる湊の顔があった。
「湊っ⁉︎ぇ⁉︎あれ⁉︎私..」
『お前、あのまま落ちたんだよ。』
「あのまま...?」
記憶を辿るーー
そうだ..私..湊と.....
(!!!)
私は慌てて布団の中を覗くと、
自分の姿に驚愕する。
一糸纏わぬその姿……
視線を前に移すと、
目の前には湊の胸板があった。
「ギャア⁉︎ふ.ふ.服‼︎服着てない‼︎」
『は?今さら?さっき全部見..』
「みなまで言うな‼︎」
私は掛け布団に包まり身体を隠した。