モテモテ男の裏の顔⁉︎
第36章 彼の嫉妬。
「ん..ハァ...ふ...耕..太.やめ..」
私は零れ落ちそうになる涙を堪え、ギュッと目を閉じた。
『お前何やってんだよ?』
聞こえた声に思わず目を開けると、
そこには湊の姿があった。
「.湊..」
耕太は私を離し湊の方へ振り返ると、
まるで挑発するように言葉を返した。
『見たまんまっスけど?』
湊の冷え切った目が鋭く突き刺さる。
その表情を見て堪えていた涙が頬を伝う。
「湊..わたし..」
『お前ふざけてんの?
コイツに手ぇ出すんじゃねぇよ!』
湊は声を荒げると、私の腕を強く引いて抱き寄せた。