モテモテ男の裏の顔⁉︎
第36章 彼の嫉妬。
『ちょっと⁉︎耕太⁉︎何やって..』
私は腕を振り解こうと身じろぐ。
『俺、前にも言ったでしょ?センパイ自分が女ってこと自覚してる?』
耕太は私の両手を押さえたまま離そうとしない。
「耕太..離してってば‼︎
いい加減にしないと怒るよ⁉︎」
そんな私の反応を見ても、耕太は表情を変えず私に顔を寄せてきた。
必死に顔を逸らそうとすると、それを阻むように私の頭の後ろを手で押さえつけ、耕太は強引に唇を重ねた。
「んんー‼︎んっ!」
開いた手で耕太の胸を押し返しても、耕太は私を塞ぐように身体を覆っていて離れない。