モテモテ男の裏の顔⁉︎
第36章 彼の嫉妬。
『そう?拗ねた顔してるように見えるけどな〜。』
『は?んな顔してねぇだろ。』
裕翔は『はいはい。』なんて言いながら、まだククッと笑っていた。
拗ねた顔って。
今の俺は、そんな風に見えてんのか?
『で?日和ちゃんとはいつまで続けんの?本気じゃねぇんだろ?』
『本気。』
『は⁉︎マジかよ⁉︎』
俺の言葉を聞いて驚き、声を上げた。
今まで女の事で〝本気〟なんて言葉は
言ったことがないからだ。
いつもなら適当に流す俺を、裕翔は知っている。
『ははっ!マジか〜。
ずっと女つくらなかった湊がね〜。
そんなお前を変えたのは何なの?』
『あいつは..
日和は俺を見てくれるからだよ。』
日和の笑った顔が頭をよぎり、俺は自然と笑みがこぼれていた。