モテモテ男の裏の顔⁉︎
第37章 彼に守られて。
『キャー♡キャー!
綾瀬先輩っ!素敵〜!』
愛菜は私たちを見て、赤くなった頬を両手で覆いながら声を上げた。
「ちょ‼︎湊‼︎離れてよ‼︎
愛菜の前で...は.は.恥ずかしい‼︎」
私がそう言っても湊は離してくれない。
『綾瀬先輩‼︎日和を守ってくれてありがとうございます!私の大切な友達なので大事にしてあげて下さいね!』
愛菜はそう言って、私たちに笑顔を向けると、小さく手を振って教室に戻って行った。
周りから向けられている視線は、さっきまでとは違い、ポーッと湊を見つめて赤らんでいるようだった。
(余計ファンが増えたんじゃ…)