モテモテ男の裏の顔⁉︎
第37章 彼に守られて。
『日和〜!』
心配していたのか、パタパタと愛菜が走り寄ってきた。
『愛菜。』
『良かったぁ..。』
愛菜は肩で息を整えながら、安心したような笑みを浮かべる。
『心配かけてゴメンね?
私は大丈夫だよ!』
隣りにいる湊はドアをノックするように、コツンと私の頭を軽く叩いた。
「痛った..」
『呼び出されても、ついて行くなって言っただろうが。愛菜ちゃんも、こうやってお前のこと心配してんだぞ?周りの心配も考えろっつーの。』
(うぅ…。何も言えない…。)
『分かった?』
「はぃ...。」
私が俯いて返事をすると、湊は私を抱き寄せて頭をポンポンと撫でた。