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【湊】ーSideー


日和は真っ赤になりながら、俺の腕を引き屋上まで走った。


こいつに出逢ってから..

俺の中で何かが少しづつ変わっている。


こうやって笑うようになったこと。

毎日が楽しく感じるようになったこと。

それに…
日和を好きだという思いがデカくなった。


今朝のあいつみたいに…
他の奴になんか触らせたくねぇ。


〝 日和は俺の女だ 〟


周りの奴にもそれを認識させたくて、あんな大胆な行動に出た自分にも驚く。


こいつは自覚してねぇだろうけど、一緒にいるようになって気付いたこと。


街を歩けば、男は日和を見て振り返る。


振る舞いは男っぽくても、そんな日和の中身を知らねぇ男たちは、日和を女としてみてる。