モテモテ男の裏の顔⁉︎
第40章 放課後の図書室。
(気持ち悪い...‼︎
マ.マ.マジで無理...‼︎
早く逃げなきゃ‼︎)
私は男に背を向けて書籍棚の方へ走り出した。
(どこに逃げればいいの⁉︎)
私はパニックになりながら無茶苦茶に走り回ると、室内には男の気味の悪い笑い声が響く。
(ここだ‼︎ここに居れば..)
私は書籍棚の空いたスペースに座り身を潜めた。
(お願い‼︎助けて‼︎)
『こんなとこに隠れても無駄だよ?』
顔を覗かせた男は私の腕を掴み、そこから引きずり出すと、私を床に押し倒して身体に覆い被さった。
「イヤー‼︎湊‼︎助けて‼︎」
《パシャッ》
シャッターを切る音と同時に、私に覆い被さっていた男が吹き飛んでいった。
そしてすぐに抱き起こされ、温かい腕に包まれた。
『もう大丈夫だから。』
頭上から降ってくる優しい声に、私はギュっとしがみついた。