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モテモテ男の裏の顔⁉︎

第40章 放課後の図書室。



「湊ー‼︎あ.あいつ気持ち悪いー‼︎」


湊は私を力強く抱きしめながら怒りを露わにさせた。


『クソ‼︎
いくら作戦だからって、お前が触られんのはやっぱ我慢できねぇ‼︎』


作戦はこうだった。

先に図書室に待機していた湊と裕翔先輩。

2人から予め指定されていた場所まで私が移動し、そこに身を隠す。

男が私に襲いかかろうとした時に、裕翔先輩が携帯で証拠を押さえる。

レイプ未遂の証拠さえ作れば、相手も私たちを脅せなくなるということだ。


もちろん湊は大反対だったけど、すぐに助けに入る態勢で待ち構えていた。


『あー‼︎もうマジ無理。
お前ちょっと待ってろ。』


湊は私の身体を離すと、吹っ飛んだ男の方へ駆け出した。


(え⁉︎嘘⁉︎何する気⁉︎)


書籍棚の向こうからは、湊の怒鳴り声や男の呻き声、そして鈍い音が何度も聞こえてくる。


(み.み.湊がキレて..る...)


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