モテモテ男の裏の顔⁉︎
第40章 放課後の図書室。
私は慌てて止めに行こうと立ち上がると、騒がしかった室内が静かになり湊が顔を出した。
「湊⁉︎だ.大丈夫なの⁉︎」
私が走り寄ると、湊は手首を回しながら鼻で笑った。
『あんなんじゃ足りねぇぐらいだよ。
クソ男がふざけたマネしやがって。』
湊はふわっと私を抱きしめると、
『俺はお前を守れればそれでいい。』
そう言って私を見つめると優しいキスを落とした。
湊の紡いだ言葉にキュウっと胸が締めつけられ、トクトクと鼓動が優しい音を立てていた。
『はいは〜い。取り込み中のとこ悪ィんだけどさ〜。そろそろ帰んねぇ?』
すっかり裕翔先輩のことを忘れてしまっていた私は、慌てて湊から身体を離した。