無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

（私が付いていってもいいのか？
湊の撮影する姿とか見たら鼻血が..）


事務所に着くと、私は仁兄ちゃんに連れられて応接室に通され、湊はメイクルームで撮影の準備に入った。


応接室にある雑誌を手に取るとパラパラとめくっていた。


（あ。湊が載ってる。）


湊が載ってる雑誌を見たのは初めてだった。


相変わらずのクールな顔…


どのページを見ても笑った顔は写っていない。


（湊の笑った顔..好きなんだけどなぁ。）


そんな事を思っていた時、ドアが開いて仁兄ちゃんが入ってきた。


『ピヨちゃん。新作の服が入って来たんだけど、せっかくだから着てみな！』


「え？そんなの着れないよー。」


『いいじゃねぇの。湊の撮影が終わるまで時間かかるしな！』


仁兄ちゃんに無理矢理手を引かれると、私はメイクルームにぶち込まれた。


（もう…仁兄ちゃんも強引なんだから。）


中には２人の女性が待ち構えていて、私を見るとにっこり笑った。