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モテモテ男の裏の顔⁉︎

第17章 何で..?




しばらくすると..
男はゆっくり私から体を離した。



『お前こんなとこで何やってんだよ!』



「....湊..?」



ボヤけた視界に映ったのは、
息を切らせた湊の姿だった。



私はその場にへたり込んでしまった。
涙は頬を伝い地面を濡らしていく。



湊は私の前にしゃがむと、
袖で涙を拭ってくれた。




『はぁ…。
つーか、お前..その格好..。』




(…え。)




湊は立ち上がると着ていたパーカーを脱ぎ、ぽふっと私の頭にかけた。



『とりあえずそれ着とけ。
ずっとここにいるわけには、いかねぇだろ。』



私は言われた通りにパーカーを羽織ると、湊に腕を引かれて路地に出た。



まだ温もりのあるパーカーからは、
心地良い香水の香りがした。


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