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君だったから。

第2章 変わったこと。

そのあと、私は普通に家に帰った。

親に

「遅いね」

とも、なんとも言われなかった。


次の日。

私は何事もなかったかのように登校した。

もちろん、親友の稚樹華(ちずか)にも言えなかった。

当たり前だ。

レイプされたなんて言えない。

ましてや、それで快感を覚えてしまったなんて…

ちずは何も知らないから、いつも通りだし、私もいつも通りに接した。

気づかれたくない。

心配されたくない。

そんな思いが交差したから。

誰にも話せず、そのまま、一週間はあっという間に過ぎてしまった…


一週間後…

私はあんな事件があったにも関わらず予備校に通い続けていた。

でも、一つ変わったことがあった。

それは、友達以外に予備校に一緒に行く人が増えた。

それは彼氏が出来たからだ。

まだ、3日くらいしか付き合ってないが、だんだんと好きになってきてしまった。

優しくて、かっこよくて。

それでいて、人気者だった。

ただ、引っかかったのはやたらとやりたがること。

もしかしたら、体目的かもって思った。

でも、人生初の彼氏がそんなのなんて思いたくなかった。

だから、彼とのセックスを拓真とやったように力を抜き、快感へと自分で変えていった。

彼は激しいセックスを毎回してくれた。

彼のチンコが奥まで突つかれ、私のマンコがヒクヒクした。

でも、拓真のほうが良かった。

拓真のほうが優しいからなんかじゃなくて。

拓真のほうが初めてだったからじゃなくて。

もっと違う、大切な何かが違っていたと思う。

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