君だったから。
第2章 変わったこと。
ある日、いつもどおり予備校に行った日。
その日も彼氏と2人で歩いていた。
無言を避けるように、彼はずっと喋り続けた。
どーでもいー話を聞かされる身にもなってほしい。
「ごめん。ちょっと飲み物買ってくるね。」
私は裏道にある自動販売機を指差しながら、そう言った。
正直、彼の話から逃げたかった。
聞きたくもない。
つまらない。
好きじゃないわけじゃないけど、めんどくさい。
私は自動販売機を目指して歩いていった。
「はぁ…ダッる…」
頭をポリポリかいた。
ため息を何度もついた。
そのとき、後ろから手を掴まれた。
でも、その瞬間、相手が誰だかわかった。
「…戒」
振り向くとやっぱり戒だった。
あのとき、掴まれた感じととても似ていた。
戒はビックリしたように私を見た。
「アリス…っ?」
「そうだよ?」
本当にビックリしてた。
もしかして…
「もしかして、私って知らないでやってたの?」
戒は大きく首を縦に振った。
またもため息をついた。
きっと拓真は車内にいる。
「車どこ?」
「ついてきて」
戒はそう言って、裏道の奥へ奥へと進んだ。
もう、彼氏のことは忘れて、拓真のことで頭がいっぱいだった。
その日も彼氏と2人で歩いていた。
無言を避けるように、彼はずっと喋り続けた。
どーでもいー話を聞かされる身にもなってほしい。
「ごめん。ちょっと飲み物買ってくるね。」
私は裏道にある自動販売機を指差しながら、そう言った。
正直、彼の話から逃げたかった。
聞きたくもない。
つまらない。
好きじゃないわけじゃないけど、めんどくさい。
私は自動販売機を目指して歩いていった。
「はぁ…ダッる…」
頭をポリポリかいた。
ため息を何度もついた。
そのとき、後ろから手を掴まれた。
でも、その瞬間、相手が誰だかわかった。
「…戒」
振り向くとやっぱり戒だった。
あのとき、掴まれた感じととても似ていた。
戒はビックリしたように私を見た。
「アリス…っ?」
「そうだよ?」
本当にビックリしてた。
もしかして…
「もしかして、私って知らないでやってたの?」
戒は大きく首を縦に振った。
またもため息をついた。
きっと拓真は車内にいる。
「車どこ?」
「ついてきて」
戒はそう言って、裏道の奥へ奥へと進んだ。
もう、彼氏のことは忘れて、拓真のことで頭がいっぱいだった。