君の隣の相棒さん、∥
第3章 愛、現(伊)
────でも、神戸さんは私の手をそのまま引っ張って伊丹さんの前に出したんだ。
あーもう!神戸さんのバカ…っ
そう、心の中で叫んだ。
「俺、杉下さんに呼ばれてたの忘れてた!悪いけど先戻るね」
そう言った去り際、しっかりね、なんて言い残して行ったからに私は更に心の叫びを大きくした。
それからは必然的に二人になったからに、とにもかくにも喫茶店の外へと出た。
そう言えば、さっき見た女性の姿がない。
お昼を一緒にしてから来たのだろうか。だとしたら、私と神戸さんに伊丹さんも気付いていたのかもしれない。
「髪‥‥、切ったんだな」
『え…ああ、まぁ‥‥』
「何で切った」
いきなり痛いところを突かれた。
それから男性用のスーツのことも聞かれて、少し見ない間に変わってしまった私をその視線が痛いほど捕らえていた。
「‥‥なぁ、どうしちまったんだ?」
突然肩を掴んで私と目線を合わせる伊丹さん。
あまりにも真っ直ぐ見詰めて来るので私は思わず視線を反らした。
あーもう!神戸さんのバカ…っ
そう、心の中で叫んだ。
「俺、杉下さんに呼ばれてたの忘れてた!悪いけど先戻るね」
そう言った去り際、しっかりね、なんて言い残して行ったからに私は更に心の叫びを大きくした。
それからは必然的に二人になったからに、とにもかくにも喫茶店の外へと出た。
そう言えば、さっき見た女性の姿がない。
お昼を一緒にしてから来たのだろうか。だとしたら、私と神戸さんに伊丹さんも気付いていたのかもしれない。
「髪‥‥、切ったんだな」
『え…ああ、まぁ‥‥』
「何で切った」
いきなり痛いところを突かれた。
それから男性用のスーツのことも聞かれて、少し見ない間に変わってしまった私をその視線が痛いほど捕らえていた。
「‥‥なぁ、どうしちまったんだ?」
突然肩を掴んで私と目線を合わせる伊丹さん。
あまりにも真っ直ぐ見詰めて来るので私は思わず視線を反らした。