君の隣の相棒さん、∥
第3章 愛、現(伊)
「んなことあるかよ。…お前も教えろ、髪切った理由」
『っ…そ、それは‥‥』
「それは?」
『伊丹さんに会えなかった反動で‥です』
唖然として動きが止まる伊丹さん。
それから次には片手で頭を抱えて下を向き、また上を向くと言った。
「馬鹿かお前は」
『ば、馬鹿ってなんなんですか!私は本気で…っ』
いいかけた言葉を遮るように私を抱き締めた伊丹さん。
久しぶりの感覚に私は思わず目頭を熱くさせた。
「大馬鹿だよ、お前は」
『馬鹿馬鹿言わないで、ください…っ』
堪えきれず流した涙に大きな手が短くなった私の髪をくしゃくしゃっ、と撫でる。
「大体、お前が特命なんかに行ったのが悪いんだ」
『す、すいません…』
「いや、お前は正しいことをした。何にも悪くねえー…」
『‥‥悪くないですよ?特命係も』
「はっ、そーかよ…」
ちょっと拗ねたようにそっぽを向く伊丹さんに私は抱き着いた。
『っ…そ、それは‥‥』
「それは?」
『伊丹さんに会えなかった反動で‥です』
唖然として動きが止まる伊丹さん。
それから次には片手で頭を抱えて下を向き、また上を向くと言った。
「馬鹿かお前は」
『ば、馬鹿ってなんなんですか!私は本気で…っ』
いいかけた言葉を遮るように私を抱き締めた伊丹さん。
久しぶりの感覚に私は思わず目頭を熱くさせた。
「大馬鹿だよ、お前は」
『馬鹿馬鹿言わないで、ください…っ』
堪えきれず流した涙に大きな手が短くなった私の髪をくしゃくしゃっ、と撫でる。
「大体、お前が特命なんかに行ったのが悪いんだ」
『す、すいません…』
「いや、お前は正しいことをした。何にも悪くねえー…」
『‥‥悪くないですよ?特命係も』
「はっ、そーかよ…」
ちょっと拗ねたようにそっぽを向く伊丹さんに私は抱き着いた。