君の隣の相棒さん、∥
第5章 愛妻弁当(芹)
同期の尊のために作ったお弁当。‥‥なのに今日はその尊が特命係に居ませんでした。
連絡をしても繋がらないと彼が居そうな場所を探すとそこには自分の上司と一緒にいる同期の後ろ姿があって、何やら二人で話をしていました。
元々、尊が“お弁当っていいよね”なんて作って来て欲しそうなことを匂わせてきたことが初めだった訳だけど、奇しくも今日は食べてもらえそうにありません…。
仕方なく同僚などをあたってみるけれど皆お昼休みで当然の様に居らず、当たり前か、なんて思っていたときでした。
「あれ?紫音さんじゃないですか?」
振り向くとそこには芹沢さんが。
彼は私を見るなり、やっぱり!と明るい声を上げました。
「その包み、何ですか?」
『‥‥お弁当、、ですけど』
「お弁当!?誰かに渡すんですか?あ、神戸警部補とか!」
『ぁ‥その予定だったんですが、本人は用事があるみたいで…』
「あー‥だからそんなに困った顔してるんすね」
私が困ってる?
首を傾げてみると続けて芹沢さんが言いました。
「良かった‥でいいんすけど、俺がそのお弁当貰ったりとか出来ちゃったりします?」
連絡をしても繋がらないと彼が居そうな場所を探すとそこには自分の上司と一緒にいる同期の後ろ姿があって、何やら二人で話をしていました。
元々、尊が“お弁当っていいよね”なんて作って来て欲しそうなことを匂わせてきたことが初めだった訳だけど、奇しくも今日は食べてもらえそうにありません…。
仕方なく同僚などをあたってみるけれど皆お昼休みで当然の様に居らず、当たり前か、なんて思っていたときでした。
「あれ?紫音さんじゃないですか?」
振り向くとそこには芹沢さんが。
彼は私を見るなり、やっぱり!と明るい声を上げました。
「その包み、何ですか?」
『‥‥お弁当、、ですけど』
「お弁当!?誰かに渡すんですか?あ、神戸警部補とか!」
『ぁ‥その予定だったんですが、本人は用事があるみたいで…』
「あー‥だからそんなに困った顔してるんすね」
私が困ってる?
首を傾げてみると続けて芹沢さんが言いました。
「良かった‥でいいんすけど、俺がそのお弁当貰ったりとか出来ちゃったりします?」