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曖昧☆Bboys

第9章 タイミングの良い誘惑

やつれた鏡の中の私を少しでもキレイに見栄え良くしたいと長い髪を高く括り、念入りに化粧直しをする。


赤いルージュを塗るとさっきよりずっと元気そうに見えた。


よしっ!


食事だけ、食事だけなら問題はない。


自分に言い訳をしながら会社を出た。


すっかり夜は冷たい風になりますます秋が深まってきている。


今夜の夜は長くなるかもしれない。


ドキドキとした鼓動が渋谷に近づく度に早まる。


走り出したハートに私の理性とやらは全く役立たずだ。








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