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曖昧☆Bboys

第10章 崩れたルージュ

夜の渋谷は人混みも変わらず人々が行き交い、待ち合わせで有名なこの場所は待ち人を待つ人で賑わっている。


霧人は遠目でも直ぐ分かるほど人目を引く背格好でお洒落だった。


少しウエーブのあるロン毛が額に掛かるとかき上げる。


色気のある端正な顔の顎が突き出され更にセクシーだ。


霧人にに近づく間それに見惚れながら歩みを進める。


「お待たせ」


私に霧人がやっと気づいたのはかなり側まで来てからだった。


「お、じゃあ行こうか」


特にリアクションがなくちょっと拍子抜けした。


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