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曖昧☆Bboys

第10章 崩れたルージュ

「何食べる?」


「う~ん、霧人の好きなものでいいよ」


「じゃあ、少し飲める場所にしよう」


スクランブル交差点を渡り細い路地へと入っていくと霧人は何気に私の腰に手を回した。


凄い、女性に慣れてるんだな...


と思いながらもエスコートされているのが嬉しいような恥ずかしいような気持ちでドキドキしてきた。


が、地味に上り坂でちょっと辛い。


ドキドキする鼓動は霧人のせいではないようだ。


なんか、なんか...おかしい。


身体の異変に気づいた時はもう遅かった。


クラッと立ちくらみがしてふらついた。


「美咲!」


直ぐに気づいた霧人の声を最後に私は意識が飛んだ。


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