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曖昧☆Bboys

第1章 Two years ago.

「あはっ、俺のファンでもなさそうだね」


「ああ、ごめん、私付き合いで来てたから、よく知らなくて。でもあなたのギター良かったわ」


そう、確かに彼のギターは魅力的だったのは覚えている。


ステージではない彼は、思ったよりも若く髪も金髪で涼しげな美少年だが目元は黒目がちで可愛らしく人懐こそうな感じだった。


あ、レトリバーに似てる。


私は犬のゴールデンレトリバーを思い出した。


「そっか、じゃあさファンじゃないなら尚更いいや!このまま飯食いに行こう」


「えっ?」


名前も分からないレトリバー君はいきなり私の手を握り歩き出した。


「ええ~っ??ちょっとお~私友達があああ~」


「あはは、いいじゃん!後でメールしな」


訴える私の耳も貸さずレトリバー君は嬉しそうにリードを引っ張るように走り出した。




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