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曖昧☆Bboys

第7章 二番目の女達

どうして人の恋心は自分の思い通りにはいかないんだろう...


亜紀の思いが私にも伝染し胸が締め付けられた。


「きっとそのうち楽になれるよ。
時間が解決してくれる。
不倫なんだから、無理してでも別れた方がいいよ」


そんな当たり前の事しか言えなかった。


「それが出来たら苦しまないわよ。美咲はなんにも分かってない」


「だって不倫なんてしたことないもん」


「そうだね」


理解できなかった私に不満げな亜紀はグラスを一気に飲み干し、「霧人さん!おかわり!」
と大きな声で言った。


霧人さんは了解の合図をし、まだ忙しく動いていた。


カウンターの中で忙しくでも機敏に働く霧人さんは格好良く、こんな深刻な話の時なのに、不謹慎にも再び惹かれる私がいた。











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